ITIL®インターミディエイト
および
ITIL®エキスパートの
認定試験合格アドバイス

弊社の講師陣はITIL® V2時代から上位レベルコースの認定講師として活動しているものも含め、これまで約5,000人の受講者様にITIL®の研修を提供してまいりました。

その経験をもとに、ITIL®インターミディエイトおよびITIL®エキスパート認定に必要なMALC試験の学習方法について解説させていただきます。(本記事ではまとめて上位レベル試験と記述します。)

これからITIL®を学びたいという方、あるいは迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ITIL®上位レベル試験の難易度

上位レベルの試験は、シナリオやケーススタディにITIL®の知識を適用して、最適な解決策を答える力が求められます。ITIL®知識に詳しいだけでは不十分で、ITIL®の知識をいかに使うのかという力が問われます。

ITIL®インターミディエイト試験は、シナリオに対する回答が4つの選択肢として出題されます(全8問です)。ベストな選択肢が5点、2番目に良いのが3点、全く効果がないわけではないがあまり良くないのが1点、誤りが0点という傾斜配点方式となっています。

また、70%以上の得点で合格となりますが、このハードルが意外に高いです。

どれくらい勉強すればよいのか?

まず前提として、上位レベル試験は認定研修の受講が必須となります。

弊社の上位レベル認定研修はeラーニング(事前学習)+オンラインセミナー3日間というカリキュラムなのですが、一般的な5日間の研修の方が合格しやすいのではないか?と言われることがあります。

しかし、実際には合格率に差はありません。

試験はITIL®知識の暗記が必要なので概念などを覚える時間は必要ですが、オンラインセミナーの時間を増やせば合格できるのかというと、そういうわけではありません。
それよりも、オンラインセミナー前の事前学習で以下のような準備をしておくことが非常に効果的です。

  • ファンデーションの用語概念を復習する
  • 事前学習で分からない用語や概念を洗い出しておく
  • 事前学習では詳細まで理解するのではなく、全体に目を通してどんな内容なのかを確認しておく(細かなところはオンラインセミナーで解説します!)

このように、日々の多忙の中でうまく時間を管理して、学習の質を高めることが重要です。

準備として重要なITIL®ファンデーションの知識

ファンデーションの復習が重要と述べましたが、具体的には以下を意識していただくことがポイントです。

  • ファンデーションレベルの用語概念を説明できること。
  • ITIL®は作業手順ではなく、管理プロセスであることを意識して学習すること。

これらは上位レベルの研修の中でも繰り返し解説しますが、上位レベルの前提ともなっている部分なので、改めてファンデーションの知識を復習しておくことおをおすすめします。

上位試験の合格ポイント

オンラインセミナーが始まる際に私たちがいつも受講者様にアドバイスさせていただいていることですが、合格のための学習ポイントを3つ挙げています。

  • 講義で板書したモデルを復習する
  • どうやって作業するのかではなく、どうやったらマネジメントできるのかという視点で考える
  • 模擬試験では、回答の根拠を説明できるようにする

特に3つ目の「回答の根拠を説明できるようにする」のは重要です。

シナリオ内の特定のキーワードから選択肢を絞り込んでいくような試験テクニックもありますが、実務ではそのようなシチュエーションはありません。

弊社ではシナリオの課題やケーススタディの状況の分析、およびそれらに対してなぜその答えが最適なのかを繰り返し考えて、しっかり解説するようにしています。また、そのような解説の中から実務的な疑問が湧いてきますので、弊社ではその質疑応答から始まるディスカッションを重視しています。

ITIL®は万能とは言いませんが、様々な制約事項や条件が必ずある中で、ITIL®を羅針盤として活用して、マネジメントとしてベストな答えを出すことは重要な訓練でもあります。

弊社はITIL®を学ぶ価値はここにあると考えているので、オンラインセミナーを受ける際は遠慮なく疑問をぶつけていただきたいと思います。

弊社サービスePlugOneの学習効果を上げるための取り組み

最後に、試験の合格と実務への応用を両立するための、弊社の取り組みをご紹介させていただきます。

弊社では、オンラインセミナーの時間の長さを確保するのではなく、学習の質を高めるための環境を整えることを重視しています。例としては、以下のようなコンセプトを実現しています。

  • 落ち着いて集中できる環境を作る
  • 受講者様の対話が弾むようにする
  • 講師は一方的に「教える」のではなく、受講者様の疑問に「答える」

実際に、受講者の皆様とお話できるように少人数制にしています。これにより質問や意見も出やすくなるので、実務的なディスカッションもかなり盛り上がります。
また、「集中できる」「眠くならない」という声をたくさんいただいています。

資格を取るために必要だからという理由だけで、数十万円もかけてただ1週間やり過ごすのは実にもったいない時間の使い方だと思います。
せっかく受講するのなら、資格以上の価値を持ち帰ってください。

試験は何かと不安なこともあるかと思います。気がかりなことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

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