ITIL®ファンデーション認定試験の合格アドバイス

弊社の講師陣はITIL® V2時代から上位レベルコースの認定講師として活動しているものも含め、これまで約5,000人の受講者様にITIL®の研修を提供してまいりました。

その経験をもとに、ITIL®ファンデーションの学習方法について解説させていただきます。

これからITIL®を学びたいという方、あるいは迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ITIL®ファンデーションの難易度

認定資格の最初のステップは、ITIL®ファンデーションです。

2016年1月の時点では、試験形式は多肢選択式の問題が40問です。65%以上の正解で合格なので、26問以上正解すれば合格です。(試験要項は変わるかもしれないので、受験するときには最新情報を参照してください)

難易度は高くありませんが、きちんと試験勉強はしてください。「ITIL®=IT運用でしょ」という認識で受験に行くと、いきなり「サービス・ポートフォリオとは何か?」とサービス戦略の知識を問われたりするので、IT運用の実務経験のみで受験すると失敗する可能性があります。

認定研修を受講すれば公式なシラバスに沿った教育カリキュラムが保証されていますので、試験対策として過不足なく学習できます。

ITIL®ファンデーションの合格ポイント

ITIL®ファンデーションの合格ポイントは以下の3点です。

  • 基本用語の正しい定義を覚える
  • サービス・ライフサイクルの概念を理解する
  • プロセスの目的、目標、適用範囲を覚える(ファンデーションは22プロセスあります!)

例えば、システムの停止を復旧させ、再発防止策を実施するまでの活動を「システム障害対応」という言葉が使われることが一般的に多いと思いますが、ITIL®ではこの言葉は使われません。システム障害対応に関連するITIL®用語としては「イベント」「インシデント」「問題」などになるでしょう。

また、「再発防止策の策定と実施をインシデント管理プロセスで管理する」と答えると不正解となります(問題管理プロセスが正解です)。

このような用語の定義や、なぜプロセスが分かれているのを理解することがポイントですので、正しい定義を習得しましょう。

特に上位レベルの認定資格を目指す方は、認定教育事業者の研修を受講することを強くおすすめします。ファンデーションレベルの知識が正しく定着していないと、上位レベルの認定試験で大変苦労することになります。

試験は何かと不安なこともあるかと思います。気がかりなことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

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