ITIL®認定資格の仕組み

最近ITIL®という言葉をよく聞くけれど、どういうものなの?というご質問を受けることが多くなりました。
ここでは、約5,000人の受講者様にITIL®の研修をした弊社認定講師陣が、ITIL®認定資格やITIL®の利点について解説します。
これからITIL®を学びたいという方、あるいは迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ITIL®とは?

ITIL®はITサービスマネジメントのベストプラクティスです。ITを活用したサービスの管理体系を、戦略、設計、移行、運用、改善というサービス・ライフサイクルを基盤としてまとめたものです。

ITIL®の歴史は、1980年代に英国政府がIT管理を抜本的に見直すために文書がまとめたことから始まりました。2007年にITIL® V3が発行され、ITIL® V3の改訂版として2011年に発行されたITIL® 2011エディションが最新版です。

ITIL®は英国政府がオーナーですが、認定の仕組みや知的財産権の管理は、2014年1月からAXELOS(アクセロス)という組織が管理をしています。AXELOSは英国政府と民間企業がほぼ半々に出資している半官半民のジョイントベンチャーです。

認定試験は世界共通でAXELOSが一元管理しています。したがって、どの教育事業者、試験センター、試験機関で受験しても同一の試験です。

ITIL®認定資格の仕組み

ITIL®の認定制度は下の図のようになっています(この図には日本語で試験が提供されているものを掲載しています。ITIL® Intermediate CSIは英語のみです)。

単位制となっており、各認定資格試験に合格すると「クレジット(単位)」が取得できる仕組みです。

その他の詳細な規定も図にありますので、参考にしてください。

また、広く公開はされていませんが、ITIL®認定資格ごとにシラバスが定められおり、学習内容や学習時間が細かく規定されています。試験は対応する認定資格のシラバスの範囲から出題されます。認定教育研修や認定教材であれば、すべてシラバスに準拠した内容となっているので、確実に学習ができるように品質管理がなされています。

ITIL®は海外でも通用するか?

ITIL®は海外でも通用する資格です。

ITIL®の普及活動はitSMFという団体が担っており、日本では特定非営利活動法人としてitSMF Japanが設立されています。世界50カ国以上で設立されていますが、アジアでは、香港、インド、韓国、フィリピン、シンガポール、マレーシア、台湾、タイの各国で設立されています(2016年1月30日現在)。

用語や管理プロセスをITIL®の定義で統一しているグローバルIT組織も多数あります。

また、弊社でITIL®エキスパート資格を取得したある外資系企業のIT部門の方は、本国のCIOから直々に祝福と評価のメッセージをもらったという例もありました。一社員の資格取得にグローバルCIOがメッセージを送ることはなかなかないことだと思いますので、それだけ評価されている企業もあるということです。

ITIL®を学ぶ利点

ITIL®を学ぶ利点は以下の3点にあります。

  • 利用者側を中心とした「サービス」という視点でITを考えることができる
  • ライフサイクル視点で管理の全体像を知ることができる
  • サービスを提供するために必要な無数の管理活動がプロセスとして体系化されている

IT=エンジニアリングだと考えている方も多いと思います。

私共は、技術力という強みに「サービスマネジメント」という専門能力を加えることにより、これからの時代に対応する最強のITパーソンになると信じています。

試験対策は必要か?

ファンデーションは難易度は高くありませんが、ITIL®用語の理解は必須なので、試験勉強は必要です。

上位レベルの認定試験は認定研修を受講しないと試験を受けることができませんので、研修受講は必須です。研修の中で模擬試験をつかった試験対策も実施されます。

さらに詳しい合格アドバイスは以下の記事にありますので、ぜひ参考にしてください。

ITIL®ファンデーション認定試験の合格アドバイスはこちら
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